Minami Hakone

オフクロは再度病室を移る。今度はナース・ステーションに近いところで、転院まではそこだろう。和子姉よりの見舞いの花を洋子が持って行く。洋子へのオフクロの態度が無礼で、また、洋子には嫌な思いをさせてしまったが、目的のため、やむなし。花を喜んでいたのが、救い。

弁護士にようやくアクションを起こしてもらう。FAXで相手への手紙のコピーを確認。何とかいい方向に向かうだろう。

阿川弘之「雲の墓標」新潮文庫、212頁。コスタリカから読み出していたが、ようやく、読了。何とも、居た堪らない話しである。特攻隊の本は、これが始めて。人類の好戦性は遺伝子レベルで深く根ざしているとの説を読んだことがある。さもありなんと思う。数百万年の歴史がそうさせている。人類は、今だ、幼稚なレベルにあり、大人になる前に絶滅する可能性大。