ボケの進行

「ひだまりの郷」へ行く。途中で買った梅干と10時のおやつを係りに預ける。

10時半頃に着いたが、母はベッドで寝ていた。1月1日に着せた服そのままだ。枕元に置き、常に見ていたカレンダーも離れたかごの中に置かれたまま。そして、本も同様。みかんが最近出てこないと言うので、残数を確認する。毎日、食べている計算になる。ボケの進行は確かだ。

きついと言うズボンを持ち帰り、妻にゴムをゆるくしてもらう。妻は気に入らない様子。「こちらの思うようにさせたいのなら、そばに置いて、面倒を見なくてはならない」、と言って、納得してもらう。服とかパジャマは、母が替えなくていいと言っているから着たきり雀になっているわけで、施設が怠慢なわけではない。ゆるゆるのズボンをはき、ゴム紐をゆるくその上から止めたいのなら、そのようにさせる方がいい。見栄えは大いに悪いが、本人がそれを望むなら、そうさせよう。残り少ない日々を、本人が好きなように暮らせるよう、支える。それしかない。