Minami Hakone

「いちごの里」見学。詳細はhahanokaigo


妻と一緒に特別養護老人ホーム「いちごの里」訪問。生活相談員の石田竜児さんが応対してくれる。資料での説明のあと、見学。

特別養護老人ホームは何年も待たないと入れないそうだと聞いていたが、いずれ私が齢をとって、介護ができなくなることを考え、一応申し込んでおこうと最近考えるようになり、本日の訪問となった。

いくつかのユニットに分けているが、状態に応じて分けるのでなく、一つのユニットの中に、色々な人が存在する。自立の人もいれば、寝たきりの人も、認知症の人もいるというスタイル。それが社会ではないかという考え方だそうだ。なるほどと思う。利点は一度決まった部屋を、状態が変化しても、基本的に動かなくて良いことだ。一度決まった部屋は、原則として終身変わらない。いわば自分の部屋だ。とは言え、かなり悪い状況になれば、管理センターのそばに置いて、目が届きやすいようにするとのこと。

昨年は10名退所、待ち300名だそうだ。数字上は30年待ちとなる。1月に判定会議があり、区分変更申請の結果を待ち、最新の介護度で、12月上旬までに申し込みをするようにとのことだった。厳しい状況だが、母には適している施設と感じた。大部屋がカーテン仕切りでなく、家具と障子で仕切られ、プライバシーが保てるからだ。

NTT伊豆病院に母を見舞う。昨日渡した、鈴木れいこ「世界でいちばん住みよいところ」はアメリカ、スペイン、ポルトガルコスタリカまで読んだそうだ。住んでいたコスタリカについて、本当にこの本に書いてあるように気候が良くて、自然が豊かな所なの、と質問がでて、その正気さに驚く。また、亡夫の孫娘がずうずうしくコスタリカに行こうとして、父親に止められたと、数年前の記憶もしっかりしている。

持って行った大活字の大佛次郎「くらしっく時代小説No.2」213頁を見せると、これがいい、前の本は持って帰ってちょうだいとのこと。

夜、妻と話し合い、母の気持ちを確認すべきだという妻の意見に納得。明日、確認することにする。